2015年4月14日火曜日

折り紙


                                                                       H27.4.8
 教職員の送別会の折の話。
 会場に着き、所定の席に腰掛け視線を巡らすと、離任される方々のテーブルの名前書きの紙だけが皆さんのと異なる。折り紙で意匠が凝らしてあり、異動や退職される先生への細やかな心遣いと感銘し幹事長に労いの言葉をお掛けした。すると、それは、指示されるでなく担当の先生が自発的に用意されたとのこと。そういえば、遅い時間に、職員室で折り紙を折っている先生の姿を見て声を掛けたことがあったと思いだした。その時は、送別会用の用意をしているだけですからと謙虚に話しておられた。自発的な行為とわかり、また、けれんみのないその時の口調を思い出しつくづくありがたいと思った。
 巷では、オリンピック誘致に係り、「おもてなし」が喧伝されているが、こうした先生のような心根がひとの心を打ち、受け取る側の心に通じる。平素のその教諭と生徒との関わりにおいても関係性が想像できる。
 生徒は、先生をよくみている。無意識の所作や言動から見透かされる。心から生徒のことを考えていないと態度に滲み出し化けの皮が剥げる。
 この点、管理職として、本校の教職員の方々には安心している。
 知内高校の強み(Strength)の一つだ。